グルコサミン

Glucosamine

研究史

グルコサミンの研究史

グルコサミンの研究は既に50年前から行われ、ラットの肝細胞を用いて、グルコサミンがプロテオグリカンに合成される研究結果が1964年に発表された。※3) 80年代に変形性関節症患者に対するグルコサミンの臨床効果が相次いで発表された。※4~5) 90年代はじめに、イタリアをはじめ、ヨーロッパの数カ国でグルコサミンは変形性関節症用の医薬品として発売された。
1997年に米国で「関節痛はこうして治る」がきっかけにサプリメントとしてグルコサミンが普及した※6)
1998年に日本でも梶本らによってグルコサミンを用いた臨床試験結果が発表され、変形性膝関節症に対する有効性が再確認された※7)
2001年に、数百人レベルの3年間にわたる長期臨床治験結果が報告され、グルコサミンの有効性はもちろん、重篤な副作用がないことから、その安全性も確認された※8)
2002年以降グルコサミン作用機序の研究が行われ、好中球を介した抗炎症作用の発見や、ラットアジュバント関節炎に対するグルコサミンの効果が明らかになった※9~10)

【引用文献】
※3)Robinson, G.B. et al.: J. Biol. Chem., 239 (4): 1134-1141, 1964
※4)Drovanti, A. et al.: Clinical Therapeutics, 3 (4): 260-272, 1980
※5)Tapadinhas, M.J. et al.: Pharmatherapeutica, 3: 157-168, 1982
※6)THE ARTHRITIS CURE : Theodosakis,Jason;Adderley,Brenda;Fox,Barry
※7)梶本他:日本臨床栄養学会雑誌,20 (1): 41-47, 1998
※8)Reginster, J. et al.: Lancet 357: 251-256, 2001
※9)Hua, J. et al.: J. Leukoc. Biol. 71: 632-640, 2002
※10)Nakamura, H. et al.: Rheumatol Int. 27: 213-218, 2007

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