Message 02
F.S営業部 課長代理
体育大学卒業後、ファッションが好きだったこともあり、アパレル業界へ進みました。売上全国一位までのぼりつめたものの、将来性を考えて転職活動をしていたときに出会ったのが当社です。アパレル業界、特に販売員からの転職は、PRできる資格もなく不利なのですが、お客様と会話してモノを売ることが得意でしたし、営業ならばやっていけるかなと思い、2010年に入社、今年で10年になります。機能性食品素材メーカーの当社を選んだのは、ずっとサッカーをしていたのでアミノ酸に慣れ親しんでいたことも理由のひとつ。高校サッカー選手権の東京代表で出場するような強豪校で毎日、部活に励んでいました。サッカーは社会人リーグで今も続けています。
しかし、お客様にお店に来ていただくアパレルと違い、当社の営業は自分から動かなければなりません。飛び込み営業が初めてということもあり、入社したての頃はとまどいが大きかったです。今ある製品が未来永劫、売れ続ける保証もないため、新しい仕事をプラスオンしながら全体として売り上げを上げていくのが営業の役目。新人のころは新規の電話営業もしていました。他の営業マンがいる横で電話するのが嫌で、皆が外に出払ってからようやく電話をし始める。営業マンとしては全然、ダメでした(笑)。
昔の刑事ドラマの地取り捜査のようにお客様のもとに足を運び、対話をすることを心がけています。特別な話がなくてもアポイントをとって、会話からニーズを引き出すのが営業の腕の見せどころ。お客様から依頼されたことをこなす御用聞きは誰でもできることなので、0ベースから仕事を探しだして、契約に結びつけます。お客様の想いを汲み取ることは、アパレルの販売歴が意外と役立っているのかもしれません。アパレル販売員時代から、営業トーク、言葉のチョイスには特に気をつけていましたから。例えば、同じ洋服の白を買うか、黒を買うか、迷っているお客様からアドバイスを求められたとき、お客様の心のなかですでに白か黒か決まっていて、背中を押してほしい場合と、本当に迷っておられ的確なアドバイスを求めておられる場合とでは言葉のかけ方を変えなければなりません。どういう意図で聞いておられるのか、言葉の背景まで想いを馳せて、アドバイスの言葉を選びます。仕草や話し方、言葉を観察することで相手の気持ちの変化に敏感になり、対応を間違えて売り逃さないことが大切です。
この業界は化学出身の人が多く、商談の席でも素材の機能性や物性等について専門的な質問をされることも少なくありませんが、お客様やシーンによって当然、言葉も使い分けますし、タイミングや話し方も変えています。関係性さえしっかり築けていれば、「僕は体育大の出身で脳みそが筋肉なので、化学のことはわかりません(笑)」という営業トークだって全然、アリなんです。そんな私の営業キャラをお客様も理解して、仕事をくださっている。もちろん仕事に必要なことは常に勉強し、技術者とは違った視点で問題をとらえ、提案できるように知識と提案力を鍛えもしています。ただ私はお客様との取引は最終的には知識の豊富さではなく、人間関係で決まると思っていて、だから自分色に染まってくださる、私のセンス(感性・感覚)を理解してくださるお客様をたくさん作ることをめざしています。特に競合他社と深く付き合っておられる会社を当社との契約へと巻き返すことに意欲を燃やしています。
当社の強みは、国内自社工場と製品を持つ原料メーカーとしての立ち位置があること。よって輸入商社さんとは違い、お客様の細かいご要望に即、対応ができます。例えば、小分け対応もそのひとつ。当社は1㎏や3㎏など小ロットで買っていただけ、10㎏包装とか25㎏包装しか持っていない他社さんと違って、ユーザー様が使いやすい形で購入できることに高い評価を頂戴しています。あとは当社独自の粉砕方法でご希望の粒子に粉砕できること。アミノ酸は魚の鱗のような形もあれば、鍼のような形もあり、錠剤化するのに皆様、苦労されます。当社は粉砕して使いやすくしたものをご用意しているので、加工しやすいこともPRできる要素です。
個人的にはメーカー業務プラスお客様のために他社から原料を仕入れて調達する商社的な仕事も手掛けています。例えば、お客様がグルコサミンのサプリをつくられるとき、当社のグルコサミンに他の原料もミックスされるので、国内外の様々なサプライヤーと提携して、コスト&品質のいい原料を仕入れ、当社から一括して納品します。場合によっては自社工場で加工も可能です。国内外の数多くの人脈が出来ることにより、集まってくる情報の質と量が格段にアップします。情報源として重宝いただくことで営業成績もあがる相乗効果を生みだしています。普段から情報収集には注力していて、時間の余裕が出来れば一人でも多くのお客様と会って情報交換し、マーケットの現況を自分なりに分析するよう心がけています。
社会貢献をめざして働くとか、カッコいいことを言うつもりもありません。「強い会社」とは、社員一人ひとりがスキルや意識を高め続ける向上心を持った会社だと思います。製造や品質管理がより良い製品を作る事を意識することで品質が良くなり、モノの良さを伝える営業の私たちがスキルアップすれば売上も上がっていく。一人ひとりが同じ意識をもって、同じ温度感を持てればいいなと。福井と横浜、営業と製造とで考え方やモノの見方も全然違うので、コミュニケーションをとってその差を埋めながら、皆で共通認識をもって、前へ進んでいきたいと思います。
自分の個性がだせる人。自分の個性をきちんと出せる人は、自分の意思もはっきりと伝えられる人だと思います。前担当のお客様を引き継ぐときに、全担当者のカラーからドンドン自分のカラーに染めていってほしいです。私の営業スタイルや営業セオリーを押しつけたくないので、新しく仲間となるその方の経験や個性を活かしたスタイルでのびのびと働いてほしいです。
勤務地は東京のど真ん中大手町ですし、社風も、アクセスも、働く環境も、とてもいい。食や健康に興味がある人ならば、知識をどんどん増やせる楽しみもあります。私も最初はアミノ酸しかわかりませんでしたが、仕事をやりながら色々な素材の効果・効能の知識を吸収していきました。自分の知識の幅を拡げるにはもってこいの仕事です。先輩の立場として、未知の世界への扉を開けやすいような環境を整えておきます。いろいろな経験を通して、自分の幅を拡げたい 人をお待ちしています。