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■グルコサミンの有効性
1. プロテオグリカンの生合成
生体内でグルコサミンはグルコースとグルタミンから合成され、コンドロイチンやヒアルロン酸の構成成分としてプロテオグリカンになる。Tamaiら※11)は人為的軟骨損傷ウサギにおいて、グルコサミン1g/日/羽を3週間投与したところ、コントロールに比べ軟骨が有意に修復されることが確認された。この現象は長期的にみればヒトにも当てはまると考えられる。

2. 臨床試験
グルコサミンの変形性関節症に対する治療例はヨーロッパにおいて1980年代より数多くの報告がある。特に2001年Reginsterら※8)による212人の変形性関節症患者の3年間にわたる長期臨床試験が英医学専門誌Lancetで報告された。
それによると、グルコサミン摂取群はプラセボに比しWOMAC変形性膝関節症指標において有意に改善され、脛骨大腿骨の平均関節幅の減少が明らかに少ないと報告している。それとともに長期投与による安全性に問題ないと確認されている。
日本国内では梶本ら※7)は50名の変形性関節症患者による二重盲検・クロスオーバー法を評価したところ、グルコサミン1g/日および1.5g/日を、8週間の投与のいずれも有意な完全が認められ、その効果は用量依存的であった。

3. 作用機序
白血球は炎症反応に伴い組織障害をきたすことが知られている。
グルコサミンは好中球を介したin vitro実験、アジュバンド関節炎モデルを用いた研究では、グルコサミンはプロテオグリカンの構成成分の合成を促すとともに、抗炎症作用を通して痛みの軽減に寄与していることが判明しつつある。さらに、グルコサミンは軟骨組織などの破壊に関与する分解酵素や、炎症反応に関わるサイトカイン、一酸化窒素(NO)の産生を抑制することなどもわかってきた※9?10)
【引用文献】
※7) 梶本他:日本臨床栄養学会雑誌,20 (1): 41-47, 1998
※8) Reginster, J. et al.: Lancet 357: 251-256, 2001
※9) Hua, J. et al.: J. Leukoc. Biol. 71: 632-640, 2002
※10) Nakamura, H. et al.: Rheumatol Int. 27: 213-218, 2007
※11) Meyler’s Side Effects of Drugs: Thirteenth Edition,1996
 
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